ホーム事業者向け情報協会活動報告国際活動>2008NAHB全米住宅展視察会(2/2)

協会活動報告

海外研修

2008NAHB全米住宅展視察会に参加して

技術部 課長 辻村 行雄(現 技術部長)


サンフランシスコ 市街地の状況

画像
▲フィッシャーマンズワーフからみた旧市街地

次に訪れたサンフランシスコ市は、人口約75万人、太平洋とサンフランシスコ湾に面した港湾都市で、ロサンゼルスとともにカリフォルニア州の経済、金融、工業の中心地である。東洋系人種が多く居住しており、最近では特に中国人の人口に占める割合が増加しているという。また、金門橋や坂道のケーブルカー、フィッシャーマンズワーフなど市街地に観光名所も多く、観光都市の一面も持っており、地中海性気候で一年中気温の差が小さく、雨も少ないため快適に過ごせる地域である。訪問した時期は東京の3月末頃の気候で、桜が咲いていた。

まず、市内中心部の小高い丘であるツインピークスへの移動中にバスから見た住宅について報告する。ここは土地に余裕があるため前庭付きの1戸建て感覚である。建物にはガレージが組み込まれており、休日にはガレージセールが行われる。最近ではインターネットで情報を知った買い手が多く訪れるという。共働き世帯が多く、一家に2台の車を所有しており、あふれた車が路上を埋める。坂道駐車のため、道の傾斜角によって車の駐車角度が異なる。勾配がきつくなると日本では見られない直角駐車となる。

画像 画像
▲ツインピークスの住宅街 ▲ツインピークスの住宅街

次に、市内中心部の旧市街地の住宅だが、ここは起伏の激しい傾斜地であるため1階部分が店舗、2階から上が共同住宅という例が多く見られた。バルコニーは非常時の避難用に取られてはいるが、日本のように洗濯物が干されてはいない。ほとんど隣棟間隔なしで建物が接しており、万一火災が発生した場合は、屋根(実際はほとんどが陸屋根)をバールで破って消火活動を行うため、きゃしゃにできているとの話をガイドさんより聞いた。雨が少ないところなので、防水にはあまり神経を使わないようである。

帰朝後に、街並み写真を見せたところ、技術委員の一人より、サンフランシスコは大地震に遭遇しており、その被害調査を行った際に、コーナー開口部分がことごとく損傷していたと聞いた。現在では、それと思われる箇所は補修・補強されており、コーナー開口は見られない。このことは、部分補修が容易にできるというツーバイフォー工法のメリットを物語っている。

最後に、視察会への参加の機会を与えていただいた協会員の皆様に、感謝の意を込めて御礼申し上げます。

画像 画像
▲サンフランシスコの街並み ▲サンフランシスコの街並み

(社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」のVol.173 2008/5月号からの転載記事です。

(2008年5月1日掲載)

前のページへ

ページの先頭へ