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協会活動報告

海外研修

カナダ木造中層建築物視察・研修を実施

団長挨拶「海外研修によせて」

カナダ木造中層建築物海外研修団 団長
住友不動産(株)ハウジング第一事業本部商品企画部 部長
和泉沢 忠晴


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▲研修メンバー

ツーバイフォー工法が日本に導入されて三十有余年。私の場合「もう充分理解しているよ」ということではなく、未だに日本の「住」というジャンルは「衣」「食」に比べて非常に遅れているという認識をもっており、年に数回、海外で知識の研鑽に努めています。

住まいは「クライアントに鍛えられ、結果、つくり手の腕やセンスが上がっていく」、この繰り返しで良いものがさらに良くなっていきます。冬は家にこもりがちになるカナダなどの北国では、家具をはじめ身のまわりの物を見る目はとてもハイレベルであり、その結果、世界でも屈指のディテールをもつに至っています。一方わが国の場合、正直なところクライアントのレベルが世界標準に比べてかなり低いのは否めず、ユーロ圏にあれば確実にビリであろうと思います。よって、悲しいかな我々も鍛えられ方が甘く、世界に遅れをとっているのが現実だと思います。

美しい街並みは金持ちであっても手に入れられるものではありません。個々の建物が連続して街並みができるわけで、その建築は道行く人に安らぎを与え、楽しくさせるものでなくてはなりません。そうした建築が本物であり、本物であれば月日が経つにつれ上手に古くなり、味わい深いものへと成長していくはずです。ところが、現在の日本の建築の多くは竣工したその日が一番美しく輝き、次の日から劣化が始まっていきます。そして、月日が経つにつれ下手に古くなり、醜いものになってしまいます。

我々協会員のつくるすべての住宅が鍛えられ、美しいものであれば、街並み全体が世界標準に近づいていくと思います。それだけ責任のある立場にある我々は、クライアントが育ててくれなければ自己研鑽するしかなく、その一番簡単な方法が「海外からヒントを得る」ことだと思います。

今回の研修ツアーでも、有意義なことが多々ありました。とくに、個人では到底見ることができない施設を視察できたことや、個人では面会できない方々の話を伺えたことなどについては協会の力を感じ、バックアップしてくださったCOFIおよびカナダ政府に、この誌面を借りて感謝の意を表したいと思います。

デザインであれば北欧、オシャレに物をつくる感性はフランス、カラーではイタリア、そして省エネはドイツでしょうか。次期研修はこれらの国のツーバイフォー視察も良いかもしれません。協会員の皆様、ぜひ一緒に勉強をしませんか?

来年のツアーでお逢いしましょう。

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(社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」のVol.165 2007/1月号からの転載記事です。

(2007年1月1日掲載)


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