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第4回住まいのまちなみコンクール 国土交通大臣賞受賞「西竹の里タウンハウス管理組合」 ツーバイフォー工法によるタウンハウス団地


「住まいのまちなみコンクール」は、良好なまちなみを形成するため、その維持管理活動に実績を挙げている住民組織をまちづくりのモデルとして表彰し、支援するという趣旨のもと、毎年「まちづくり月間」の行事の一環として、まちづくり月間実行委員会および(財)住宅生産振興財団が共同で実施しているものです。

第4回目のコンクールにおいて、当協会の一種B正会員である平安建設(株)(京都府)他数社が施工したタウンハウス団地(団地名/西竹の里タウンハウス(京都市西京区)団体名/西竹の里タウンハウス管理組合)が国土交通大臣賞に輝きました。


写真:第4回住まいのまちなみコンクール 国土交通大臣賞 受賞

審査委員長の藤本昌也氏(建築家・(社)日本建築士会連合会会長)は、審査結果を次のように総括、評価しています。


応募状況

第4回の応募状況について特徴的であったのは、歴史的な伝統を有する既成市街地からの応募が多かったことです。また、ニュータウンでは、1980年代以降のまちなみの応募が多く、再応募も数件ありました。

組織的特徴としては、既存の町内会・自治会や管理組合といった組織ではない、NPOやその他の組織形態を有する団体からの応募が増えました。このことは、全国のまちなみづくり団体の、組織構成上の多様化が進みつつあることを示していると同時に、私たちのコンクールの試みが4回目を迎え、全国の住まい手の方々にも広く周知されてきたといえるかもしれません。


選定評価の方法

審査委員会では、まず書類審査を行い、選ばれた団体の現地調査、そして最終審査を行いました。その結果、「国土交通大臣賞」1団体、「住まいのまちなみ優秀賞」1団体、「住まいのまちなみ賞」3団体を選定しました。

選定評価の方法は、これまでと同様、「生みの親」としての成果と「育ての親」としての成果を共に評価する方法を採用しました。つまり、応募案が初期の段階で質の高い「住まいまちなみ」の住宅地として計画・建設されていたかどうか、そして、その住宅地が住まい手の長期にわたる努力によって継続的に維持管理され、より成熟した「住まいまちなみ」に守り育てられてきたか、その両方の成果を評価し、受賞案を選定しました。


国土交通大臣賞に対する評価

国土交通大臣賞の「西竹の里タウンハウス管理組合」は、京都市西京区にある洛西ニュータウンに建設(1982年)されたタウンハウス団地(113世帯)居住者の団体です。

この団地は、70年代半ばから我が国に導入された北米のツーバイフォー工法によるタウンハウスのはしりの一つです。タウンハウス手法の原理、原則を忠実に踏まえながらも、日本の伝統的町家の手法も巧みに取り入れて創り上げた、大変好感のもてるモデル的タウンハウス団地として高い評価を受けました。

2階建てと平屋建てとを交互に連続させることによって、各住戸の識別性を高める一方、長屋のもつ単調さを払拭し、変化に富んだヒューマンスケールの屋並みを創り出しています。また、屋外空間も個人の庭をコンパクトにまとめ、駐車場の集約化も図ることによって、安全・安心のヒューマンな路地や緑豊かな共同の庭を創り出すことに成功しています。

こうした「生みの親」の大きな成果と同時に、長年にわたる居住者が一丸となった愚直とも言える「育ての親」の努力も敬服に値する素晴らしいものでした。管理組合に中長期修繕委員会を設置し、居住者全員の合意形成を粘り強く図りつつ、すべての住宅(屋根や外壁)の劣化に対応してこられた「育ての親」としての努力も、全国発信に値する普遍的成果と評価され、今回の賞が与えられました。


(社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」のVol.182 2009年11月号からの転載記事です。

(2009年11月1日掲載)


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