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ホーム住まいのコラムこだわり創空間>vol.11「店舗併用住宅」

住まいのコラム

共有する中庭が公私を分け、双方の快適性を向上

 

写真

湘南の海に近い静かな住宅地の中に、隠れ家のような佇まいのレストランが誕生した。ここは2世帯同居の店舗併用住宅である。店舗併用住宅は、職住一致の便利さがある反面、公私の分離に配慮が必要となる。そのため建物は、エントランスを中心に左右に翼を広げたような構成とし、その両翼に、中庭を囲むように私邸とレストランが配された。あえて外に対しては閉じた構成だが、レストランの客席をはじめ私邸のリビングからも中庭が臨め、存分に光と風を享受し、四季の移り変わりを感じとることができる。レストラン内部のつくりにも、工夫が多彩である。客席を中庭を臨む一番よい場所にするべく、あえてエントランスから厨房前を通る動線を採用。それによって、行き来の間にお客様がシェフと会話を楽しむことができるようにした。写真客席部分は下屋とし、吹き抜け・勾配天井で気持ちのよい広がりを演出。隣地に面する側はハイサイドライトを設け、外からの視線を遮りながら柔らかな陽射しを取り入れている。アプローチ、中庭を含めたトータルな照明計画により、少人数の食事会、気の合う仲間とのパーティなど、さまざまなシーンの演出も可能にしている。「お客様には心地よい雰囲気を味わってもらいたい」「家族は気持ちのよい空間で暮らしたい」という施主の願いが、見事に現実のものとなった事例である。

 

 

(社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」のVol.172 2008年3月号からの転載記事です。

(2008年3月1日掲載)

 

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