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2015年 日米加建築専門家委員会・現地調査報告

東京 2015年9月15日、16日

平成27年秋に、第26回日米加建築専門家委員会等が日本で開催された。
日米加建築専門家委員会(BEC)は、1990年の日米林産物協議の合意に基づいて設立され、カナダも当初から参加している。各国政府に加え、それぞれの関係団体も参加して、木造の建築基準について継続的に会合が行われている。当協会からは、適宜、ツーバイフォー工法の最新の情報と耐火、中層建築と言った新たなマーケットへの展開について報告している。

今回の委員会では、3か国の木材を利用した住宅・建築の最先端の研究がプレゼンテーションされたなかで、日本側からは主に、① 枠組壁工法の技術基準告示の改正、② 木材の基準強度の告示改正、③ 壁倍率の既存大臣認定の告示化の概要を説明し、わが国における枠組壁工法の技術的進化と動静について、アメリカ及びカナダ側に情報提供を行った。

現地調査は、国土交通省から当協会に物件提供の依頼により、枠組壁工法による工事中物件である、足立区中央本町の耐火構造による3階建て共同住宅(設計・施工:スターツCAM(株))と、平成26年度木造建築技術先導事業の採択プロジェクトである足立区花畑の「(仮称)特別養護老人ホーム第二足立新生苑PDF」(設計:(株)メドックス、構造設計:(株)日本システム設計、施工:三井ホーム(株))で行なわれた。
3階建て共同住宅は外部・内部造作工事中で、耐火被覆状況および外壁構造用面材に構造用パネル(OSB)を利用していることを説明された。また、会社として推進している「地震・免震体験車」による阪神淡路大震災の地震波による「耐震」対「免震」の模擬体験には海外の参加者に関心が高く、特にアメリカ側の団長からは今回のBECで一番良かったとの感想があった。日本企業における地震対策の一端を訴求できたと感じている。
特別養護老人ホームは、継続的な生活支援と防災拠点として1階をRC造としたバイブリッド構造にした5階建ての耐火構造である。この建物にはわが国で初めて水平耐力を補うミッドプライウォールシステム(カナダ由来の新しい耐力壁)を採用しており、調査時点では2階部分の施工状況が確認でき、カナダ側から高い関心と評価の声が寄せられた。

第26回のBECは、世界的な木造の大規模化、高層化へ潮流の中で、3か国の構造、材料、防火に対する技術開発の成果と課題について情報を得られたことが有意義であった。
当協会として会員企業と共にBEC等への参加は、今後とも情報発信の場として、また情報収集のために極めて重要であると感じている。

 

2015年10月1日掲載

 

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