一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

vol.4「玄関ホール」 玄関ホールで暮らしを楽しむ

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住まいにおける玄関は、戸外と屋内、社会と家庭、仕事と暮らしなど、いわばONとOFFとの接点といえる。その間に位置する扉には双方を結ぶ役割もあるが、いまそれは、かたく閉ざされる傾向にある。現代のように犯罪が横行する状況では、致し方ないことかもしれない。しかし、かつての日本の住まいはもっと開放的なものであった。そこかしこの家々で、家族に交じって近所の人たちが集い、談笑する光景が繰り広げられていた。その舞台のひとつが縁側である。 ここに紹介する玄関ホールは、いま失われつつあるそんな“縁側コミュニケーション”を現代の暮らしに取り込もうという提案である。広い土間空間は靴のまま気軽に出入りができる。椅子やテーブルが置かれ、お茶を飲みながら話も弾む。たとえ扉は閉ざされていても、大きなガラス窓が外とのつながりを高め、道行く人もガラス越しに中の光景を目にすることができる。ここは地域の人々に開放された「アメニティーゾーン」&「プチコミュニティースペース」。また、「プライベートショップ」や「MYギャラリー」として、家族や趣味仲間の作品が持ち込まれたりする場にもなるようにしつらえられ、工夫次第でさまざまな「Life of Joy」=楽しい暮らしが実現する。

 

(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事