一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

開放的な空間構成で眺望を確保したリゾートハウス

このリゾートハウスは大自然を満喫できる山岳地に建っています。バンクーバーから車で5時間ほどのところにある、カナダで2番目に大きいスキー場「サン・ピークス・リゾート」のゲレンデが眼前に広がる絶好のロケーションです。
設計コンセプトは、その雄大な雪景色と、西海岸地域の現代的なスタイルである、窓が連続するデザインを結びつけることでした。


傾斜した高低差のある敷地を活かした3層のリゾートハウス。切妻屋根を組み合わせ、外壁に米杉や天然石を用いるなど山岳風景に溶け込むデザインとなっている。夜はスポットライトが点灯し、LDKがある中間階(1階)の周りに設けられたデッキテラスを支える石柱がライトアップされる。

 急傾斜地を活かした地下1階、地上2階建てのリゾートハウスは、年間積雪量が平均6mのスキーリゾート地に建つツーバイフォー住宅(地階は一部RC造、大きな吹抜けのある玄関・リビング部分は木骨構造)です。
 玄関は道路からアクセスできる1階北側に配置され、家に入ると、2階のホールも一体となった伸びやかな吹抜けや、樹木のような意匠柱が目に飛び込みます。その先のリビングに連なる大きな窓には雄大な大自然の景色が広がっています。設計者は、バンクーバーのある西海岸地域で近年多く見られる大開口の開放感あふれる空間デザインを、山のリゾートハウスに具現化させました。
 地階にはスキー用具室が設けられ、スキー板を履いて直接、ゲレンデに出られるようになっています。また、スキーから戻ってすぐに着替えられるように、ランドリールームや浴室も備えられています。

1階は玄関ホールとLDKがひと続きになっているが、床の段差により空間が分けられている。階段を上がった2階ホールは、吹抜けにかけられたブリッジのようになっており、主寝室とゲスト用のベッドルームを隔てている。階段手すりには視界を妨げないクリアガラスが採用されている。樹木のような意匠柱は米杉である
大きな窓が連なるリビング。12月の平均気温はマイナス9.5℃という寒冷地のため、窓の断熱性能を高める目的で、中空層に熱伝導率の低いアルゴンガスを封入したトリプルガラスの木製サッシが採用されている。
2階の主寝室から続くバスルーム。左手前にシャワー室、右手奥にトイレがある。北側部分を突出させてコーナーを二面採光とし、明るさと広がりがもたらされた。 2階に設けられたゲスト用のベッドルーム。2室配置され、共用のバスルームも用意されている。東南の角にあるこの部屋の前にはテラスがあり、雪景色を楽しむことができる。

 


所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州 サン・ピークス自治区
設 計:ケヴィン・サイモス
延床面積:505m2[ガレージ面積50m2と地下構造部の基部50m2を含む]
竣 工:2015年夏
Photo&Report:Peter Powles

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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事

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