一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

オープンプランにリフォームした地階のある3層住宅

 デザインに造詣が深く、明確な嗜好を持つ施主は、築30年の中古住宅を購入しリフォームを計画。設計・施工に1年半を費やして、シンプルデザインで、家族が集まるオープンスペースのある家を完成させました。

坂を上がった高台に建つ住宅。玄関は南側道路に面している。外壁のスタッコ仕上げは、ピンクからベージュとチャコールカラーに塗り替えられ、また、窓は木製から薄型複層ガラス入りのアルミ製に替えられた。

1階フロアは、いくつかの小さな部屋と廊下の壁が取り除かれ、玄関・階段室と一体になったLDKとガラスでつながる書斎があるオープンスペースにリフォームされた。ダイニングとキッチンの間に配置されたリビングはダウンフロアが採用され、さりげなく空間を分ける仕掛けになっている。隣家が接する東側と西側はプライバシーを確保できるように窓の位置が考慮されている。

 1988年に建てられたツーバイフォー工法によるこの住宅は、道路より低く、傾斜した敷地を活かした地階のある3層住宅です。建築当時に流行したポストモダニズム様式のデザインだったため、リフォームでは装飾性を排除してシンプルなデザインにするとともに、街並みに調和させることに重点が置かれました。
 間取りは小さい部屋で構成されていましたが、廊下や部屋の仕切り壁を撤去してオープンプランへリフォームされました。南側の玄関を入るとすぐにオープンスペースのLDKが広がります。隣家が接する東・西側は開口部を少なくする一方、視界が広がる北側一面には大きな窓が設けられ、プールが新設された北庭とつながる動線が確保されました。


地階のある2階建て住宅だが、傾斜地を活かして建てられているため、北側からは3階建てのように見える。地階からだけでなく、
1階の部屋からもプールのある北庭へ下りることができる。
2階のマスターベッドルーム。夫婦のリビングとして使えるように暖炉が設置されている。また、ウォークインクロゼットとバスルームも併設されている。大きな窓のある北側には広いバルコニーが設けられている。 2階北側のバスルーム。廊下が撤去され、マスターベッドルームと直接つながる配置となり、広さと利便性が確保された。また、トップライトが新設されたので、2面の採光窓に外部からの視線を遮断するスクリーンを下ろしても明るさや開放感を得ることができる。
地階のレクリエーションルーム。家族やゲストと一緒に大勢で使えるように広々としたオープンスペースとなっている。階段室とはガラスのスライディングドアで仕切ることができる。

 


所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市
設 計:スチュアート・ハワード
規 模:地下1階・地上2階 延床面積3662
リフォーム年:2018年  築年数:30年
Photo&Report:Peter Powles

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(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事

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