ツーバイフォーとは
自然環境と木の内装が調和する急斜面に建築された住まい
平屋のような趣の東側。中央の玄関まわりの外壁はウエスタンレッドシダーの木製サイディング、そのほかは吹き付け仕上げとなっている。右手がビルトインガレージ。
■仕上げ材に「木」をふんだんに使用
バンクーバー島のサーニッチ半島にあるこの住宅は、ハロ海峡に面する高さ約30mの急斜面に建築されました。この地域では、自然環境に配慮したインフラ設備を、施主自身で設けることが義務付けられています。工事は一番低い海辺レベルから始まり、斜面に沿って上方へと進められ、テラス下のコンクリート造部分に浄化槽等の下水道設備が設置されました。
「木」は強靭で軽量、加工性に富み、仕上げ材としても美しい、理想的な建築材料と考えた設計者は、テラスを地盤面とし、壁に206材、梁・垂木にダグラス・ファーをあらわしで使用。206材の屋根パネルは湾曲した屋根(天井)面を構成しており、特徴ある空間づくりに活かされています。
■ワンフロアに生活空間を集約させた間取り
下り坂のアプローチを有するこの住まいは、ツツジ、カエデ、マツ等の樹木を極力保存して自然環境に調和するように建築されました。道路から建物の全景を知ることはできませんが、屋根の木造アーチが木々の中に浮いているように見えます。
ガレージがビルトインされたL型のメインフロアは、この建物の最上階です。中央にある玄関を入ると、正面にLDK、その両側に主寝室・バスルームと書斎があり、ワンフロアに生活空間を集約させた間取りになっています。玄関脇の階段を下った地階には下水道設備やストレージ等が設けられています。
206材の屋根パネルの構成がそのままインテリアに活かされた。
西側には大きなテラスが設置されている。屋根面(屋内の天井面)は湾曲し、外壁はゆるやかにカーブしている。
ハロ海峡に面するリビング西面には天井際まで窓が設置され、絶景を額で切り取った絵のように見せてくれる。
南北に長いLDKの中央部。天井のダグラス・ファー206材を用いた梁・垂木はホワイトステイン塗装で木の風合いを見せている。フローリングにはホワイトオークを使用。左奥が玄関。
主寝室奥のバスルーム。西・北面に窓が設置され明るく清潔感がある。
西側に配置されテラスとつながる主寝室。左手の壁の後ろはリビング。
- カナダ ブリティッシュ・コロンビア州サーニッチ
- 規 模:1階+地階
- 延床面積:344m2
- 設 計:ブルースカイアーキテクチャー
- 竣 工:2021年
- Photo&Report:Peter Powles
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