ツーバイフォーとは
F.L.ライトの設計思想を受け継ぎリフォームした家
庭からリビングがある西側を見る。この住宅はモダニズム建築で有名な建築事務所の設計で1946年に建てられた。今回のリフォームでも深い庇や低い屋根など水平ラインを強調するデザインを大切に、2階が増築された。
フランク・ロイド・ライトが提唱した「自然と建築の融合」を体現したこの住宅は、1946年に新築されてから70余年、数回のリフォームを経て、住み継がれてきました。軒を張り出させ、大きな窓を設けて内外を結び付けた設計や、水平ラインが強調されたデザイン、また米松の大木が立つ広い庭の景観と調和する素材や色なども維持されてきました。
1階リビングのリフォーム工事中の様子。70年以上前の構造材は優良状態だった。
交差する2つの道路に沿ってL型に配置されたこの建物は、BC州が推進するシニア向け賃貸住宅計画に準じて建設されました。傾斜地形を活かした地下1階・地上3階建てで、延べ面積は約6,100㎡あります。道路側の外観は4層全体を見せる一方、中庭側では3層の落ち着いた建物として設計されています。 アクティブシニアの自立した生活を手助けするというコンセプトのもと、緑豊かなパティオ、暖炉とキッチンがあり交流の場となる多目的室、駐車場やバイク・自転車・スクーター置き場など共用スペースが充実しています。住戸の構成は、113戸がDKや寝室の仕切りがないスタジオタイプ(約34㎡)、32戸が1LDKタイプ(約51㎡)です。総住戸の8割弱にあたるスタジオタイプは、少ない床面積でゆったり使えるため、賃料を抑えるプランです。 各部屋の窓は採光・換気効率を高め光熱費をセーブするために天井近くまで高く配置されています。なお、共同住宅における遮音性に配慮し、床の構造用合板の上に38㎜厚のコンクリートが施され、また住戸間の界壁には204材を2列にして空気層が確保されています。 本施設は賃貸住宅でありながら、希望する入居者に対しては購入することも可能になっています。
リビングは西側に配置され暖炉が設けられている。庭に接するように床レベルが低く設定され、内外が一体化する設計となっている。
1階北西の角にあった寝室は、趣味や仕事に没頭できるメディアルームとオフィスに生まれ変わった。。
東側玄関を入ると、正面奥にリビングが見える。ホールの高天井には屋内に自然光を呼び込む、大きな山型のトップライトが設置されている。
LDKはドアや壁で仕切るのではなく、「動きのある空間のつながりで住まいをつくる」というライトの設計手法が活かされている。
1階の南側には暖炉(奥)と大開口が特徴的なファミリールームと、コの字型キッチンがある。天井が高くハイサイドライトが設置されている。
- 所在地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市
- 設 計:コロン クヲック
- 規 模:386m2(ガレージ含む)
- 敷地面積:2,500m2
- 竣 工:2018年
- Photo&Report:Peter Powles
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