ツーバイフォーとは
海辺に建つ機能美の家
光と風があふれる機能美のキュービック空間
▲ スタイリッシュなC様邸「外観」。アプローチの赤絨毯をイメージしたタイルは、広がりのスロープでドラマチックに。
今回のお宅は、海辺からほど近い高台に立つ、モダンなキュービック型の建物外観と楕円を描いた外構の組み合わせがなんとも美しいC様邸。そもそもの住宅新築のきっかけは、家族構成が変わったことで、住宅について積極的に考えるようになられたのだそうだ。
「妹が、住宅展示場で見つけたハウスメーカーを教えてくれまして、私もモデルハウスを見て、これだ!と思いました」そうおっしゃる奥様。どうやら、この建物に一目惚れだったご様子。 いまもなお美しい姿で訪れる人たちをあたたかく迎えている。時を経て昭和49年、ツーバイフォー工法は正式にオープン化。 全国各地にツーバイフォー住宅が誕生し、日本の住宅として定着した。そして現在、年輪を刻み続けるお住まいが数多く現存する。 ここにご紹介する5邸は、築20年~30年を経たツーバイフォー住宅。いずれもご家族とともに成長を続け、味わいを深めている。
▲ 大胆にも2階屋根までを一空間として、リビングを構成。このような工法で快適に暮らせるのもツーバイフォーならでは。
1階のリビングは2階までの総吹き抜けにした大変高い天井となっており、前面はほぼ全面が窓になっている。
これだけの大胆な空間を展開しながらも、「思ったほど冬も寒くないんですよ」とおっしゃる施主様の言葉は、まさにツーバイフォーならではの断熱性能が発揮されている一例といえそうだ。
さらにC様ご夫妻のこの家を建てる上で重要視された点をお聞きすると、「意識したのは、パブリックなスペースとプライベートスペースを完全に分けるということです。わが家の場合、1階はパブリック、2階はプライベートと区分けしているんです」とのこと。ご案内いただくと、確かに先ほどのお言葉通り、1階のパブリックスペースでは、スタイリッシュな大人のインテリアが施されており、2階のご夫婦用の寝室や書斎もクールな印象。
▲ 玄関から正面を見据えると、愛車のレッドとコーディネートした背景の坪庭が目に飛び込んでくる。
さらに、お子様だけでなく、忙しい仕事をするご主人のための特別空間もC様邸には用意されている。それが、2階の書斎と、家の外階段から直接シャワールームに入ることができる浴室だ。ご主人の趣味はサーフィンとのこと。この海岸は、休日の波乗りには最高のロケーション。寝室からは波をのぞむ窓があり、またサーフィンを楽しんだあとは、海からあがって、そのまま家のシャワーまでたどりつけるというなんともうらやましい設計だ。
▲ 玄関から正面を見据えると、愛車のレッドとコーディネートした背景の坪庭が目に飛び込んでくる。
さらに、お子様だけでなく、忙しい仕事をするご主人のための特別空間もC様邸には用意されている。それが、2階の書斎と、家の外階段から直接シャワールームに入ることができる浴室だ。ご主人の趣味はサーフィンとのこと。この海岸は、休日の波乗りには最高のロケーション。寝室からは波をのぞむ窓があり、またサーフィンを楽しんだあとは、海からあがって、そのまま家のシャワーまでたどりつけるというなんともうらやましい設計だ。
▲キッチン&ダイニングは、床に段差を設けることにより、調理する人と食事をする人の目線の高さがちょうど合う。
最後に奥様が一番気に入られている設備は? とお聞きすると、「このキッチンです。住宅展示場にあったものそのものが気に入ってしまって。展示場とは幅が違ったのですが、なんとか意匠性を変えない範囲で調整していただいて再現していただきました。」
実際に見せていただくと、キッチン部分とダイニング部分が横一列に並んでいるものの、その間に段差が設けられており、調理する人と食事を待つ人の視線がぴたりと同じ高さになっている。一種の「視線のバリアフリー」である。ご主人、奥様、お子様とそれぞれに楽しみを表現した空間をもちつつ、家全体がしきりなくつながっている。
「色々と無理をお願いしてしまいましたけど、結果的にこの家にとても満足しています」と最後はご家族そろって、笑顔でお見送りくださった。
| DATA |
|---|
| 設計・施工/大成建設(株) |
| Vol.158 2005年11月号 |
(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事
