ツーバイフォーとは
快適な暮らしを実現した終の棲家
巧みな設計で課題をクリア プライバシーの守られた安心・快適な終の棲家が誕生
▲広いデッキは快適な戸外空間。前面道路からの視線は建物によって遮られ、心おきなくくつろぐことができるN様ご夫妻にとってこの家は、3軒目の住まいとなった。最初の家は、環境はよいものの交通の便が悪く、ご子息2人の通学に便利な場所に移られた。が、やがてその家も手狭になり、成長されたご子息たちの車を収容するスペースもなかったことから、再度、住み替えを計画されたという。 今回、ご夫妻が望まれたのは、これまでの不便さを解消するだけでなく、将来にわたり、快適かつ安全に暮らせる家にすること。今春、竣工になったばかりの新居は、ご夫妻の終の棲家にふさわしい堂々たる佇まい。レンガ風タイルを効果的にあしらったシンプルモダンな外観デザインには、お二人の好みが全面的に反映されている。 課題であった駐車スペースは、車3台を余裕をもって収容するガレージをビルトインした他、その前面に1台を外置きできるスペースも確保されている。 前面道路は人通りが多いため、セキュリティとプライバシーの確保も課題のひとつであったが、塀の一部を建物と一体化し、玄関部分を囲うというプランによって解決。外に対しては閉ざしながら、奥には広いデッキをもつ戸外スペースが設けられ、人目を気にせずに開放的な暮らしが満喫できるように工夫されている。
▲外観ファサード。プライバシーを守るため、外構も一体に計画。玄関前は塀を立ち上げ出入りの様子が見えないように工夫。ガラスブロックを採用してポーチに光を取り入れ、閉塞感を払拭している
生活の裏側を見せない工夫で心地よいくつろぎ空間を創造 暮らしを楽しむ場も多彩
▲玄関は2カ所に設置。手前が来客用、奥左に家族用が用意されている
間取りの大きな特徴は、プライベートスペースとパブリックスペースを明快に分けた点にある。1階は玄関から来客用と家族用に分けられ、家族用はガレージにも直結。主に家族が使うスペースは来客から見えにくい位置にまとめられている。また、2階は完全にプライベートな空間なので、エレベーターをあえてキッチンの側に設け、来客の目に触れずに行き来ができるように計画されている。リビングとダイニングも、普段は大きな広がりを味わえる空間構成だが、来客時には引き戸を閉ざし、リビングを独立したおもてなしの場にすることができるという具合。
「来客時だけでなく、普段でもくつろぎの場では生活感を感じさせるものは見たくないものではないでしょうか。そんな想いをうまく形にしてくれました」とご主人は語る。
インテリアもしかり。白い塗り壁と赤みを帯びた木部が上質なくつろぎ感を醸し出し、間接照明の柔らかな明かりが居心地のよさを高めている。
これからの暮らしを楽しむための仕掛けも多彩だ。2階には、ご主人の念願だったリスニングルームが設けられた。浴室には液晶テレビを導入。リビングやダイニングの外側には広いデッキが続く。
多忙な日々を送られるご主人にとって、この家で過ごす休日は、何ものにも代え難い充実のひとときとな
▲玄関ホールと階段室は大きな吹き抜け。左奥の引き戸を開けると家族用玄関
▲来客用の玄関ホールを入ると、飾り棚の間接照明が印象的
▲開放的につながるリビングとダイニング。珪藻土の白い壁とフローリングがぬくもりを感じさせる
▲リビングにも間接照明を設置。さまざまな明かりの表情が楽しめる
▲開放的につながるリビングとダイニング。珪藻土の白い壁とフローリングがぬくもりを感じさせる
▲リビングにも間接照明を設置。さまざまな明かりの表情が楽しめる
▲来客用トイレは洗面ボウルも吟味
▲玄関の脇に設けられた和室は「離れ」のように落ち着く空間
▲リスニングルームは完璧な防音仕様。心おきなく迫力のある音や映像が楽しめ、ご子息たちもここがすっかり気に入られたという
| DATA |
|---|
| 敷地面積/364.18m2(110.16坪) |
| 建築面積/208.81m2(63.16坪) |
| 1階床面積/206.33m2(62.41坪) |
| 2階床面積/127.75m2(38.64坪) |
| 延床面積/334.08m2(101.05坪) <ガレージを含む> |
| 設計・施工/広電建設株式会社 |
| URL:http://www.hiroden-con.jp/ |
| Vol.176 2008年11月号 |
(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事
