ツーバイフォーとは
大人の風格がにじみ出る落ち着きに満ちた洋館
▲屋根の瓦も、外壁にまとったレンガ調タイルも渋い色でまとめ、ご要望だった「できたときから古びた風合い」を実現
S様邸は、まるでイギリスの歴史ある街並みから抜け出してきたような、詩情あふれる佇まい。家の主は大学教授、奥さまは高校の教諭。ご主人は近・現代の英国政治思想と現代政治理論の研究を続けられ、イギリス生活のご経験もあると伺って、大いに納得した。
揃って流行に左右されないアンティークの良さを知るご夫妻だけに、ご要望も「できたときから、全体が古びた風合いをもつ家」というものであった。そして、その実現のために、ロンドンから輸入した古いレンガを塀と舗道に用いるなど、外観デザインだけでなく素材も、設計・施工会社のスタッフと吟味を重ねて選ばれたという。
室内も、アンティークの家具類を置くことを念頭に、「壁とコーナーが多く、明るすぎない」プランをオーダー。かつ「重すぎず、派手ではない家」がご希望。これらの条件を見事に満たしたお住まいには、全体に落ち着いた雰囲気と上質感が漂う。
置かれている家具やファブリック、インテリア小物は、奥さまが長年かけて集めてきた愛着のあるものばかり。ヴィクトリア朝時代のものを中心に、フランス製の棚もあれば、お母さまから譲り受けた年代物の「景徳鎮」もあり、それらが奥さまの手で随所に飾られ、独自の雰囲気を醸し出している。
以前はスペースの都合でしまっておかざるをえなかったものも飾れるようになり、奥さまは、小さな雑貨から家具まで、あれこれ並べ替えてはコーディネートを楽しんでおられる。
お仕事をもつ奥さまは「この家ができて唯一の誤算は、仕事に出かけるのがいやになったこと」と、微笑みながら語ってくださった。
▲学者であるご主人の生きがいは、奥さま曰く「ロンドンの古本屋巡り」。おびただしい数の蔵書が並ぶ書斎は、そんな古書店の趣
▲小物と家具が美しいハーモニーを奏でるダイニング。奥さまのアンティークに対する造詣の深さと卓越したセンスがうかがえる
▲2階の主寝室は、フランス製のカーテンとロートアイアンのカーテンレール、花柄のクロスで落ち着きのなかに華やかさを添えて
| DATA |
|---|
| 敷地面積/189.99m2(57.47坪) |
| 建築面積/75.97m2(22.98坪) |
| 1階床面積/74.32m2(22.48坪) |
| 2階床面積/74.32m2(22.48坪) |
| 延床面積/148.64m2(44.96坪) |
| 設計・施工/三菱地所ホーム株式会社 |
| URL:http://www.mitsubishi-home.com/ |
| Vol.188 2011年新年号 |
(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事
