ツーバイフォーとは
多忙な現代人を癒す「大人の佇まい」
▲ プレーリースタイルにアールデコの様式美を重ねたクラシックさと、モダンな機能美を兼ね備えた外観。
▲ 重厚な両開きドアが設置され、街の品格を高める佇まいを創出している。
こちらのお住まいの設計コンセプトは「大人の佇まい」です。リラックスできる住空間を、どう作り込むかがテーマになりました。建築士でありインテリアプランナーでもある井川設計工房(株)の戸出さんは、流行に左右されず、少しレトロなデザインで、ホテルライクな趣を表現しました。日々、お気に入りの自宅で過ごす住まい手の感情を大切にしたいと、考えた結果です。そして、のんびり落ち着ける空間構成は、オープンにもクローズドにも可変する設計で実現しました。
普段の時間を満喫できる自宅を得た40代のご夫妻。ストレスの多い現代人にもっとも必要なものを手に入れることができました。
この「大人の佇まい」の魅力的なデザインは、バックグラウンドに「井川流」が造り上げる確かな住性能があって生み出されたもの。「井川流」は、ツーバイフォー工法の構造ルールを熟知し、忠実に守る設計、無理のないプラン、かつそれを活かすデザインです。耐震性能による安心感とともに、断熱気密性能による健康&省エネ効果のほか、今後、求められる耐久性能による長寿命化が適う、時代を超えたクオリティを備えることを目指しています。
▲ リビングに入ると、やわらかな光が透過するガラスブロックを組み込んだオリジナリティあふれる飾棚に感動する。
▲ アール型の玄関ホールの床、天然木の風合いをもつドア・収納扉、間接照明が家族やゲストを優しく迎える。正面のドアの奥は玄関納戸でホールにつながっている。
▲ アールデコ風ステンドグラスと間接照明が織り成す光の演出により、訪れる人を魅了する玄関。
「井川流」によって建てられた「大人の佇まい」の最大の特長は、省エネルギーな住宅であること。ツーバイフォー工法はもともと断熱気密性能に優れていますが、井川設計工房(株)では、建物を断熱材ですっぽり覆う外断熱工法を採用し、その性能をさらに高めます。換気には、熱ロスの少ない全熱交換24時間換気を設置。室内は常に清浄で、冬の過乾燥や夏の高湿を防御、また、冷暖房による暖かさ、涼しさを逃がさないので、健康&省エネ性が向上します。
そしてこちらの住宅には太陽光発電システムが設置されているので、省エネによって消費電力を減らせるだけでなく、エネルギーを創り出して、エネルギー収支ゼロをかなえることができます。政府が2020年までに普及を目指す「ゼロエネ住宅」に対応できる住性能を持ち合せています。
部屋の上下で温度差がほとんどないため、この住まいでは階段室も取り込んだ吹き抜けのリビングを設けました。隣接するDKや和室との仕切りには引戸を配し、壁の中に引き込めるようにしたので、オープン時は引戸が消え広々とした空間が出現。穏やかな空気環境と開放感の両方を得ることができます。また、気候の良いときは窓や引戸を開け放して風を取り入れることで、すがすがしさが増します。このように、高気密・高断熱住宅の設計のポイントは、その性能が効果的に作用するプランニングをすることです。
▲ 階段室が一体になった吹き抜けのリビングの心地よさは、高気密・高断熱施工&外断熱工法によって実現。
▲和モダンテイストの主寝室。北側に憩いのスペースが設けられ、傾斜天井に合わせて、寝室にも低めの家具が置かれている。
▲下屋の小屋裏空間を利用したご主人の書斎。先端の三角スペースまで活用して天窓が設置されている。。
▲ DK内に設けられたパソコンコーナーは、お子さんの勉強スペースとしても使える多目的空間。家族のコミュニケーションスペースでもある。
▲ アイランドキッチンにダイニングテーブルがつながり、料理と食事空間が同化。オール電化により実現している。
▲ DKスペースにアイランドキッチンを配置。水蒸気の発生が少なく、室内の空気環境を悪化させないIHクッキングヒーターが設置されている。
▲ 丸窓と飾棚の組み合わせが印象的な和室。窓に掛けられた布製のシェードが「和」の設えに溶け込んでいる。
▲ アースカラーの配色で落ち着いた趣の主寝室。細長窓のカーテンはデザインだけでなく、断熱・防音の点でも優れている。
井川設計工房(株)
一級建築士 戸出達夫さん
井川設計工房(株)は38年前の昭和53年から、徳島県下で、ツーバイフォー住宅のパイオニアを自負し、常にツーバイフォー工法の構造ルールに則した設計・施工を行い、地震・台風・火災に強い住宅建築に精力的に取り組んできました。また、平成6年から、カナダのR-2000住宅に触発されて高気密・高断熱住宅に着手し、今に至っています。現在は全棟気密性能C値1以下を保証し、長期優良住宅仕様を標準に。そして今後は、「パッシブなゼロエネ住宅」の建設を目指しています。
また、お客様にとってのBESTな住まいを追求する弊社は、太陽光発電&オール電化は価値の高いものと考えています。高気密・高断熱住宅のメリットを充分に生かすことができ、省エネ性、健康・快適性を高めるだけでなく、建物の長寿命化、地球温暖化対策にも貢献できます。
私はこれまで、多くのお客様の住宅を設計させていただき、たくさんの経験を蓄積することができました。その体験から、設計に大事なことは「バランス」だと改めて認識させられました。要望を叶えるとともに、最適な日差しの取り入れ方、風の通り方、家族の動線、収納部などをプランニングしますが、何かを優先するというより、「バランス」を極めるのです。そこに、プラスαの提案を挿入することも肝要です。
| DATA |
|---|
| 敷地面積/217.09m2(65.67坪) |
| 延床面積/175.03m2(52.95坪) |
| 設計・施工/井川設計工房(株) |
| URL:http://www.ikawa-sk.co.jp/ |
| TEL:088-664-2170 |
| Vol.209 2016年春号 |
(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事
