ツーバイフォーとは
地震への安心、省エネ対策がとられた家族で過ごす時間を心地よくする住まい
▲シンプルで重厚な印象の建物と奥行き感のあるアプローチ部分。
外壁の色と合わせた2 枚のモダンな門柱がさりげなく視線を遮る役割を果たしている。
「新築を決心した当初はツーバイフォーのことを知らなかったのですが、今はこの住み心地にとても満足しています」と話すMさん夫妻。地震に強く、省エネ性の高い住まいを求めていた夫妻は、説明がていねいで、プロならではの提案力があり、仕様や設備を含めて総合的にコストパフォーマンスがよかった住宅会社を選定。新居は2階建てでしたが、許容応力度計算により耐震等級3が確保されるという安心感も決め手でした。省エネ性についてはZEHの基準以上の断熱性能が確保され、光熱費の削減に加えて、夏も冬も家族みんなが健やかに過ごせる高気密・高断熱の新居が計画されました。
お二人が気持ちよさそうにくつろぐ1階のLDK は、天井高2.7mとゆとりを持たせ、建物の長さいっぱいをひとつながりにした空間。「ここはトータル30畳以上の広さがありますが、断熱性・気密性が高いために、夏はエアコン1台、冬は床暖房だけで快適に過ごせています」と夫妻。敷地は間口約9m×奥行き約19mと東西に長い形状で、駐車スペースを確保しながら庭を東側に広くとるためにリビング、ダイニング、キッチンがL字型に配され、和室を延長空間として設計することでオープンでありながら変化のある空間構成がとられました。和室はLDKと調和するようにモダンな雰囲気にコーディネートされました。
一方、眺望を得られる南側は、塔屋やドーマー窓をアクセントとしながらも、水平ラインを基調にした外観です。広々としたバルコニーは、ご主人がグラスを携えてくつろぐ場所。「夜景を見ながらの晩酌もいいですが、昼間の眺めも気に入っています。リビングや書斎でくつろいでいるとき、眺めが自然と視界に入るのもうれしいですね」とお二人。八角形のダイニングルームは5面に窓が設けられ、どの席からも景色を楽しめます。
▲戸を開けて和室とリビングルームを一体化させたときを考え、和室は現代的なつくりに。天井の埋め込み照明が空間の広がりを引き立てる。
▲上:和室、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチンまでがつながった1 階は、家族の気配を常に感じられる空間に。
下:ソファ後ろの横長の採光窓はプライバシーを守るためすりガラスに。
◀︎玄関袖はシューズクロークの張り出し部分。バルコニーの足元までタイル壁でつなぎ、一体化させている。
▲玄関はディスプレイを引き立てるデザインウォールや足元の間接照明でシックな空間に。ウォールの後ろには広くとったシューズクローク。
▲玄関のたたきはスペースをゆったりと確保。
住宅街のなかで端正な佇まいを見せるM邸。「シンプルでありながら、正面から見たときに印象に残る重厚感があるデザインにしたいと思っていました」とMさん夫妻が語る外観は、間取りの検討から生まれたものでした。玄関ホールを広くすっきりと見せるためにシューズクロークを拡大させたところ、外側にせり出したその玄関袖を設計者がデザインの起点として生かしたのです。玄関袖とバルコニーの出隅をそろえて一体化させ、和室前まで覆う奥行きのある軒を設計。玄関袖からバルコニーまでつながるこのL字型の壁を淡色の石調タイル張りにしたことで、質感も色合いも異なる外壁との対比が際立ち、建物の立体的なつくりがより強調されました。また、門まわりや薄型屋根のカーポートなど統一感のあるエクステリアをコーディネートすることで、水平ラインを基調にした建物が映えるファサードが完成しました。
1階のLDK同様、2階にも夫妻お気に入りののびやかな空間があります。2階は寝室や書斎、子ども部屋など個室中心のフロアだけに、廊下をあえて広めにすることで圧迫感をなくし、さらにバルコニー側の大きな窓からたっぷりと自然光が差し込むホールがつくられました。その明るさは階段を上がったときに実感できるほどで、窓を開けると風の通り道も生まれます。子どもたちが遊んだり何か作業したり、自由に使える空間として設計されています。本やおもちゃをしまえるように家族共用の大きめの収納スペースが設けられたほか、洗面台が設けられるなど家族の生活動線や使い勝手を考慮した空間となっています。
▲片側を壁付けにしたペニンシュラキッチンは開放的で、調理中も家族とコミュニケーションが図れる。
▲和室の吊押し入れは、正面から見たときのデザイン性を考え、開口部よりも一回り大きい扉を設け、収納の底板をあえて隠している。
▲2階の子ども部屋。吊天井構造を組み合わせたことで遮音性が高く、子どもが走っても階下に音が響きにくい。
▲天井や壁のクロスで個性が表現された子ども部屋。
▲2階バルコニー側の横滑り出し窓。広めの廊下で過ごす時間を考え、換気や採光にも配慮。
▲窓からの採光で明るさに包まれた2階ホール。廊下を含め、ゆったりとしたつくり。
▲収納スペースを工夫し、使い勝手を追求した洗面・脱衣スペースは、室内干しもできる広い空間に。
▲ツートンカラーの壁がモダンな印象を与えるトイレ。
ツーバイフォー工法を採用しているのは、家族の命を守り災害後も住み続けられる家に住んでいただきたいから

泉北ホーム(株)
営業部
ショールーム平野
・松原店 副店長
西川 克哉さん
1995年、阪神・淡路大震災。被災地を視察した弊社代表の山本は倒壊する街並みの惨状を目の当たりにし、大変なショックを受けました。しかし、倒壊した家々のなかで、無事に残っている家もありました。それが当時まだ一般的には普及していなかったツーバイフォー工法の家でした。その強さを直接目撃した代表は、これこそが震災に耐えられる家であると確信し、ツーバイフォー工法に特化した家づくりを展開することを決めました。その後も開発を続け、今では許容応力度計算による耐震等級3を全棟で標準仕様としております。
あの出来事から現在も、泉北ホームの家づくりにおける理念は何ひとつ変わっておりません。それは、「家は家族の命を守り、災害後も住み続けられるものでなくてはならない」ということです。
| DATA |
|---|
| 延床面積/延床面積166.78m2 |
| 設計・施工/泉北ホーム(株) |
| Vol.241 2024年春号 |
(一社)日本ツーバイフォー建築協会会報誌「ツーバイフォー」転載記事
